Chemicals Management Specialist
2024年4月から化学物質の取扱いが大きく変わります。
これまで国は危険又は有害と分かった物質の取扱いに規制をかけ、労働者の健康を守ってきました。企業は国の方針を受け、設備や資格を取得し、化学物質を取扱ってきました。
これからは、国はこれまで通り化学物質の危険・有害情報は提供するものの、画一的な規制をせず、使用する化学物質取扱いは企業の自律的な管理にゆだねることになりました。
企業としては有害物の管理に自由度が増し、設備や消耗品にかかるコストを下げることが可能となるが、責任は増大することになります。
EUや米国では1972年のイギリスの議会に提出されたローベンスレポートにより既に化学物質の管理は自律型に変わっており、今回の変化は世界水準への移行となっています。
米国では労使関係の信頼向上のため化学物質専門家(オキュペイショナルハイジニスト)と連携を取り、化学物質を取扱うことになっています。